≪1≫協業による「IP NGN」ネットワークの高付加価値化を目指す
堤浩幸氏
(シスコシステムズ合同会社
マネージングディレクター)
まず、シスコシステムズ合同会社のマネージングディレクター堤浩幸氏が挨拶に立った。
堤氏は、シスコシステムズのNGN戦略「IP NGN」に触れ、「当社は、NGNで、ヒューマンネットワークを目指している。これは、単にインフラだけでなく、サービスやアプリケーションなどによって、人と人とをつなぐインフラを提供するということだ。そして、それを実現するのは"IP"だということから、当社では"NGN"を"IP NGN"と呼んでいる。新しい体験を支えるプラットフォームであるNGNによって、ネットワークに関する新しい事業を創造していきたい」と語った。
まず、図1を示して、シスコシステムズのソリューションがネットワーク・レイヤから、サービス・レイヤ、アプリケーション・レイヤと幅広くサーポートしており、ケーブル(CATV)事業者向けの製品も、さまざまなサービスに対応したものがあることを示した。
そして図2を示し、「これまで、サービスは、通信、データ送信、放送の3つを提供する『トリプルプレイ』、そしてそれに移動通信を加えた『クワッドプレイ』と発展してきた。通信事業者やコンテンツプロバイダなど、いろいろのサービスやセグメントが統合されるNGNではさらに、何でもできる『エニープレイ』が実現する。そのエニープレイのキーとなるのがケーブル事業者である。それはケーブル事業者が、単にネットワークのインフラの提供ではなく、映像を中心としたコンテンツの提供に、高い経験値を持っているためだ」と語った。