重要なのは電力需要のピークを解消し平準化すること
一方、第2回(2013年3月号)で登場した地産地消と関連して、太陽光発電や風力発電などの電力が家庭やオフィスビルで発電されるようになっても、電力会社が電力を安定的に供給できるようにするために、基本的には家庭や工場、オフィスで使う電力の需要(負荷)に関して、できるだけ大きなピーク電力が発生しないように平準化(負荷平準化)することが、今後も重要なテーマとなっている。これを解決するため、電力会社から工場を含めた利用者の電力消費について、使用電力機器を抑制(のお願いを)したりする「デマンドレスポンス」(電力の需給制御)などの技術が登場し、現在、各所でトライアルが活発に行われている(図3)。
図3 負荷平準化のイメージ例(ピークシフトによる需給制御の例)
〔出所 http://www.tepco.co.jp/e-rates/individual/menu/home/home06-j.htmlをもとに作成〕
すなわち消費電力について、通常、「昼は多く、夜は少ない」という大きな変動があるが、変動部分をできるだけ小さくして平準化する努力をする必要がある。再生可能エネルギーを利用する場合、電力が必要なときに太陽が照るわけではなく、また風が吹いているわけではない(蓄電池の設置で対策可能ではあるが、まだコストがかかる)。また、電力使用のピーク時に太陽が照るわけでもないので、電力を安定的に供給できるようにするには、これまで以上に電力会社の電力システムと太陽光発電システムの連携などの複雑な環境に対応できるよう、電力供給システム(スマートグリッド)としての完成度を上げていくことが重要になってくるのである。
(第4回へつづく)