オムロンとパナソニックのパワーコンディショナ
写真8 オムロンは、エネルギーの変換と制御で「エネルギー効率の最大化」をめざして、エネルギーイノベーションをアピールし、多彩な展示を行った。写真中央下は、1台で太陽光(PV)も蓄電も可能な省スペースのマルチベンダ対応「ハイブリッドパワーコンディショナ(5.9kW)」。右下のボックスは5kWhの家庭用蓄電池(いずれも参考出品)。
写真9 パナソニックは、急速な太陽光発電の普及を背景に、電力変換効率の高いパワーコンディショナ(PCS)の新製品を展示。多数台連携対応の単独運転防止機能をもつ「集中型」(2.76kW、4.0kW、5.5kW。いずれも電力変換効率96%。写真左上)、昇圧回路付属箱が不要な「マルチストリング型」(4.0kW、5.5kW。いずれも電力変換効率95%、写真右上)、単独運転防止機能付き・接続箱一体型の「屋外用マルチストリング型」(5.9kW。電力変換効率96%、写真中央下)を出展。
国際標準規格準拠の製品の展示:インターコムとアジレント・テクノロジー
写真10 通信ソフトベンダのインターコムは、すでに1,000社以上に普及している同社のベストセラーソフト「MaLion」(マリオン)を、国際標準IEEE 1888に対応させ注目を集めた。これによって「MaLion」は、IT資産管理と情報漏えい防止に関する統合管理ソフトからさらにオープンなBEMSソフトへ進化させることに成功。スマートビルの省エネ管理や、機器別の電力使用量などの見える化も実現し、会場でそのデモを展開した。 「IEEE 1888」とは、2011年2月にIEEEで標準化された、IP上で動作するスマートグリッド用のオープンなマルチベンダプロトコルである。
写真11 国際無線通信規格となったWi-SUNアライアンス(Wireless Smart Utility Networks Alliance)が推進する「Wi-SUN」(IEEE 802.15.4g)規格が、ZigBeeアライアンスで採用され、さらに2014年4月から東京電力が一般家庭に設置する「スマートメーター」用の無線通信方式として採用されたことなどから、920MHz帯を使用するIEEE 802.15.4gプロトコルが急速に注目を集めている。 このため、アジレント・テクノロジーは、この「Wi-SUN」規格対応の規格試験など物理測定ソリューションをデモ展示した。