最大16円/kWhで買取り！ NTTスマイルエナジーとパナソニックが卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」を提供

停電時も安定供給する「【住宅用】創蓄連携システムS+」

　一方、パナソニック ライフソリューションズは、新製品「【住宅用】創蓄連携システムS+（プラス）」を提供する。このシステムは既存の5.6kWhに加えて、新たに3.5kWhのリチウムイオン蓄電池ユニットを開発し、それらの組合せによって用途に応じた多彩な容量に対応できる蓄電池システムが可能となる。

　この【住宅用】創蓄連携システムS+は、太陽光発電と蓄電システムを連携させ、停電時でも電力を安定的に供給ができる創蓄連携システムで、パワーステーションS+、リチウムイオン蓄電池ユニット、ネットリモコンなどから構成され、2019年10月21日から受注を開始する。パナソニック ライフソリューションズは、年間2万システムの販売を目指すとしている。

　同製品は図3に示すような特長で、業界最多のバリエーションを備えた蓄電容量から選択できる（表2）。

高まる蓄電システムへのニーズ

　現在、電気料金の上昇、自然災害による停電時への備え、ZEH住宅（ゼッチ住宅。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）の普及などに加えて卒FITを迎える世帯が順次発生するため、太陽光発電で創った電気を蓄えて使える蓄電システムへのニーズが高まっている。

　このため「【住宅用】創蓄連携システムS+（プラス）」では、新たに蓄電容量3.5 kWhのリチウムイオン蓄電池ユニットを開発したが、この3.5 kWhと5.6 kWhの蓄電池ユニットを組み合わせることで、ユーザーのくらし方や住宅設備に合わせて、業界最多バリエーションをもつ蓄電容量から選択できる（前出の表2および図4）。また、家族構成やくらしの変化に合わせて、後から増設も可能となっている。

停電時でもハイパワーな自立出力最大4 kVAを実現

　さらに、新たにパワーステーションS＋用に開発された200Vトランスユニットを追加（図4真ん中参照）することで、停電時でもハイパワーな自立出力最大4kVAを実現し、エコキュートやIHクッキングヒーターが使用可能となり、オール電化住宅をバックアップする。

　また、既設の太陽光発電システムのパワーコンディショナー（PCS）の買替え時に、業界で初めてシステム全体を15年間、自然災害から補償する制度（有償）も新設し、2019年11月1日から受付を開始する。

なお、参考として、本記事で出現した主な用語について一覧表で示したので、参考にしていただきたい。