エコめがね卒FIT Plusの仕組み
通常は7.2円/ kWh~9.3円/ kWh
図1は、「エコめがね卒FIT Plus」と契約している家庭(契約者:卒FIT世帯オーナー、図1左端)との取引の仕組みを示す。
図1(1)に示すように、NTTスマイルエナジーは取次業者となり、契約者の太陽光発電の余剰電力を、電力売買事業および発電事業者である株式会社エネットにまとめて取次し、同社がグリーンメニュー(CO2ゼロ電力など)として需要家にクリーンな電気を提供する。その際の買取価格は、図1(2)に示すように、エリアごとに9.3円/kWh (東日本エリア)、8.4円/kWh(西日本エリア)、7.2円/kWh(九州エリア)で、2019年11月から取引される。
図1 「エコめがね卒FIT Plus」(余剰電力買取サービス)の仕組み
(1) サービス内容
(2) 各エリアと買取価格
エリア | 各エリア内の電力会社 | 買取価格(税込) |
---|---|---|
東日本エリア | 北海道電力/東北電力/東京電力 | 9.3円/kWh |
西日本エリア | 中部電力/北陸電力/関西電力/中国電力/四国電力 | 8.4円/kWh |
九州エリア | 九州電力 | 7.2円/kWh |
注 上記買取価格は、現状のエリアごとの電気料金の実態を概略的に反映した買取価格となっている
出所 株式会社NTTスマイルエナジー、卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供開始について(2019年7月2日)をもとに編集部で作成
エネPlusでは最大16円/kWhへ
さらに、「エコめがね卒FIT Plus」の契約者が、NTTスマイルエナジーの「ちくでんエコめがね」およびパナソニック製の蓄電池やエコキュートなどを購入すると、図2に示すような「最小13円/kWhから最大16円/kWh(税込・10%)」で余剰電力を増額※1して買取る「エネPlus」が提供される。
表1に、(1)エリアごとの買取価格、(2)NTTスマールエナジーのサービス、(3)パナソニック製の蓄電池・エコキュート・AiSEG2の導入などと関係付けて提供される、8つのエネPlus買取価格のパターンを示す(最大16円/kWh~最小8.5円/kWh。これ以外の組み合わせはできない)
図2 図2 エネPlus(卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン)と商品組合せ例
買取価格 | 商品組合せ例 |
---|---|
13円/kWh | パナソニック製「蓄電池、エコキュート」 |
14円/kWh | パナソニック製「蓄電池、エコキュート、AiSEG2」 |
15円/kWh | パナソニック製「蓄電池」、NTTスマイル「ちくでんエコめがね」 |
16円/kWh | パナソニック製「蓄電池、エコキュート」、NTTスマイル「ちくでんエコめがね」 |
注:ちくでんエコめがねとの接続可能機種は、パワーステーションS(2017年2月20発売)、パワーステーションS+(2019年10月21日発売予定)に限定されている。
出所 株式会社NTTスマイルエナジー、卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供開始について(2019年7月2日)をもとに編集部で作成
表1 8つのエネPlus買取パターン(これ以外の組合せはできない)
出所 株式会社NTTスマイルエナジー、卒FIT世帯向け余剰電力買取プラン「エネPlus」の提供開始について、2019年7月2日
※1 増額期間:増額期間は、エネPlus開始検針月を1カ月目とする12か月後の検針月までとなっていることに注意。