[クローズアップ]

日本でも2030年代の導入目指しBeyond 5G(6G)の戦略的検討が始まる

― 第1回「Beyond 5G推進戦略懇談会」が開催 ―
2020/02/03
(月)
威能 契 インプレスSmartGridニューズレター編集部

日本でも6Gを検討する戦略懇談会が開催

 このような中、総務省は、2020年1月27日、5Gの次世代となる「Beyond 5G」(6G)の総合戦略を策定するため、「Beyond 5G推進戦略懇談会」(座長:東京大学総長の五神真氏)注2の第1回会合を開催した。懇談会の構成メンバーは表2の通りで、同懇談会での検討事項は、次の通りとしている。

  1. 2030年代に想定される社会を踏まえて通信インフラに期待される事項
  2. Beyond 5G時代に必要な技術
  3. 日本のBeyond 5Gの円滑な導入、国際競争力の向上に向けて望まれる環境
  4. これらを実現するための政策の方向性
表2 「Beyond 5G推進戦略懇談会」構成メンバー(敬称略、座長・座長代理を除き五十音順)
名前 所属・肩書
(座長)五神 真 東京大学 総長
(座長代理)森川 博之 東京大学大学院工学系研究科 教授
飯泉 嘉門 徳島県知事
内永 ゆか子 NPO法人J-Win 理事長
木村 たま代 主婦連合会 事務局長
篠﨑 彰彦 九州大学大学院経済学研究院 教授
竹村 詠美 Peatix Inc.  共同創設者・アドバイザー
徳田 英幸 国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長
根本 勝則 一般社団法人日本経済団体連合会 専務理事
藤原 洋 株式会社ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO

出所 総務省、「Beyond 5G推進戦略懇談会」開催要綱(案)より

 懇談会では、「2030年/2050年に向けて、日本では超高齢化が一層進み、労働力の確保、高齢者の介護など、社会経済活動の維持においてさまざまな問題が深刻化することが予測される。その中においてBeyond 5Gは、生活・産業・医療・教育・防災などのさまざまな場面で大きな役割を果たし、同時に、日本の社会経済が国際的に生き残っていくために極めて重要な基盤となる」とされ、日本が掲げているSociety5.0を推進するうえでもBeyond 5Gの導入は重要であると位置づけている。

 「Beyond 5G推進戦略懇談会」の下には「Beyond 5G推進戦略懇談会 検討ワーキンググループ」(主査:森川 博之 東京大学大学院工学系研究科 教授)が設置され、Beyond 5Gの導入が見込まれる2030年代の社会で、無線通信に期待される事項やその実現に向けた政策の方向性などについての検討が行われる。


▼注2
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/Beyond-5G/02kiban09_04000433.html

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