[トピックス]

EV向け出力30kWの「走行中給電システム」を開発へ

2021/12/05
(日)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

 関西電力、ダイヘン、大林組は、NEDOが公募した「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、EV(電気自動車)向け出力30kWの「走行中給電システムに関する技術開発」(図参照。以下、本プロジェクト)を提案し、2021年11月19日、助成事業に採択された。

 関西電力、ダイヘン、大林組は、NEDOが公募した「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、EV(電気自動車)向け出力30kWの「走行中給電システムに関する技術開発」(図参照。以下、本プロジェクト)を提案し、2021年11月19日、助成事業に採択された。本プロジェクトでは、非接触(無線)で給電可能なEV走行中給電システム注1と当該システム導入のスマートシティ全体へのエネルギーマネジメントシステム(EMS)注2の技術開発に取り組む。

図 EVの「走行中給電システム」に関する技術開発のイメージ

図 EVの「走行中給電システム」に関する技術開発のイメージ

出所 https://www.daihen.co.jp/newinfo_2021/pdf/211119.pdf

 この技術は、走行しながらの給電を可能とすることで、EVの走行距離の延長と充電の利便性向上を目指す。また、走行中のEVと電力系統を常時接続し、車両の位置情報とバッテリーの状態を管理することで、太陽光などで発電した再エネの余剰電力のEVへの供給を最適化し、効率的な活用につなげる。

 今後は、大分県のダイヘンの試験場にて、EMSからの給電制御試験や電磁波等の安全性、給電システムの道路埋設に関する課題抽出を行うとともに、EV走行中給電システムおよびEMSの技術開発を推進する。

 本プロジェクトの開発は、前出の3社に加えて東京大学、東京理科大学、大阪大学や、日本自動車工業会も含めた産学連携によるオールジャパンの体制で取り組み、当面は2025年開催の大阪・関西万博での実装を目指す。


注1 EV走行中給電システム:道路に埋設するコイルとEVに搭載するコイル間で電磁誘導の原理で電気を送るシステム。

注2 EVが導入された都市全体のエネルギーマネジメントシステム。車両の位置情報およびバッテリー状態や再エネの発電量などの電力需給情報を取得し、走行中給電システムからEV車両への給電制御を行うこと。

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