株式会社NTTファシリティーズ(以下:NTTファシリティーズ、東京都港区、代表取締役社長:筒井 清志)は、熊本県球磨郡多良木町に同社において42カ所目の太陽光発電事業用サイトとなる「F多良木太陽光発電所」を建設し、2月20日に竣工式を実施した。
「F多良木太陽光発電所」完成写真
1.F多良木太陽光発電所の概要
施設名称 | F多良木太陽光発電所 |
設置場所 | 熊本県球磨郡多良木町大字多良木字立野600番他 |
事業主体 | 株式会社NTTファシリティーズ |
発電開始日 | 2015年2月20日 |
太陽電池容量 | 4,787kW |
想定年間発電量 | 約5,600MWh(一般家庭消費電力:約1560世帯分) |
2.F多良木太陽光発電所の技術的特徴
<DC1000Vシステム>
DC1000Vシステムはストリング※1の直流電圧を1000Vまで高電圧化するとともに、PCS※2を大容量化したシステムとなる。これにより、従来のDC600Vシステムに比べ、ストリング数を最大40%削減、PCSおよびPCSパッケージ※3の台数を2MWあたり1台削減でき、構築コストの低減が可能。(図1)また、直流配線損失の低減およびPCS変換効率の向上も実現でき、一般的には70%程度であるシステム総合効率を90%以上に高めることが可能となる。(図2)
■図1
■図2
<発電診断システム>
発電診断システムは、NTTファシリティーズ独自の診断技術をもとに発電量の妥当性を評価し、不具合などによる出力低下を検出するシステムを採用しいている。また、診断レポートによる発電性能の見える化、遠隔自動診断による維持管理稼働の削減が可能。さらに、診断対象をPCS単位だけでなく、ストリング単位にも拡張でき、広大な発電所内でも不具合範囲の特定を容易にする。
※1:ストリング
太陽電池の1直列回路
※2:PCS(パワーコンディショナ)
太陽電池から発電された直流の電気を、電力系統と同じ交流の電気に変換する装置
※3:PCSパッケージ
パワーコンディショナの収容箱
■リンク
NTTファシリティーズ