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建設後88年経った水力発電設備を大改修して固定価格で売電、2020年12月工事完了の予定

2017/01/10
(火)
SmartGridニューズレター編集部

伊藤忠エネクスは、同社が100%出資しているエネクス電力の傘下にある上越エネルギーサービスの水力発電設備を大改修すると発表した。

伊藤忠エネクスは2017年1月6日、同社が100%出資しているエネクス電力の傘下にある上越エネルギーサービスの水力発電設備を大改修すると発表した。この水力発電設備は建設後88年経過しており、社内では廃棄するという案も検討したが、大改修を決めた。

図 上越エネルギーサービスの水力発電設備

図 上越エネルギーサービスの水力発電設備

出所 伊藤忠エネクス

大改修に向けて、同社はおよそ80億円を投資する。改修工事は2020年12月に完了の予定。改修により、最大出力が現状の8.5MWから9MWに上がる見込みだ。そして、大改修を施すことで、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の対象となるという点が大きな狙いだ。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度では、基本的に新設の発電所を対象としているが、新築とほぼ変わらない規模の改修を施すことで、新設と同等に見なすことになっている。伊藤忠エネクスは、この制度を利用して、廃棄も検討した水力発電設備を再生可能エネルギーの固定価格買取制度の対象としたわけだ。すでに設備認定は受けており、改修後に発電した電力は全量東北電力に売電する。

改修前の現在、この発電所の電力はエネクス電力が伊藤忠エネクスに供給し、伊藤忠エネクスが事業者向けに販売している。高圧の顧客には伊藤忠エネクスが直接販売し、低圧の顧客には卸売業者を通して供給している。

今回、発電所を大改修し、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して売電することに決めた理由として、伊藤忠エネクスは20年間に渡って、決まった価格で販売できるので、安定した利益が得られるという点を挙げている。再生可能エネルギーの発電コストは下がり続けており、これまで通り伊藤忠エネクスが事業者向けに販売すると、販売価格が下がっていく恐れがあるという。

そして、この発電所はエネクス電力が保有する発電所の中でも唯一の水力発電所だ。エネクス電力としては風力発電所を主に運営しているほか、太陽光発電所とこの水力発電所を運営している。この水力発電設備を廃棄して、同社が持つ再生可能エネルギーの選択肢を減らすことは長期的に見て得策でないという判断とあったとしている。


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伊藤忠エネクス

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