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センサーデータでテニスの腕も改善するか? リストバンド型センサーが登場

2017/01/23
(月)
SmartGridニューズレター編集部

ダンロップスポーツは、テニスプレイヤー向けリストバンド型センサー「バボラ POP」を発表した。

ダンロップスポーツは2017年1月23日、テニスプレイヤー向けリストバンド型センサー「バボラ POP」を発表した。フランスのバボラVS社が開発したもので、販売総代理店契約を結んでいるダンロップスポーツが日本で発売することになった。2月1日発売の予定で、価格は1万1200円。

バボラ POPの本体は44.6×39×5.4mmで、本体重量は9g。この小さい箱の中にジャイロセンサー、加速度センサー、磁力センサーを内蔵している。このセンサーでラケットを持った腕の振りや、ラケットに当たったボールの回転度合いなどを検知する。使用時は付属のリストバンドに挿入して、リストバンドをラケットを持つ手首に巻く。リストバンドの重量は10g。

図 「バボラ POP」のセンサー(左上)。左下にあるリストバンドに挿入して使用する

図 「バボラ POP」のセンサー(左上)。左下にあるリストバンドに挿入して使用する

出所 ダンロップスポーツ

このセンサーを付けてテニスをしてみると、驚くほど多彩なデータを収集していることが分かる。センサーはBluetooth Low Energyの通信機能を持っているので、スマートフォンと通信することで、データを転送できる。データはスマートフォンの専用アプリで見ることができる。アプリはiOSとAndroidに対応するものをそれぞれ用意している。

スマートフォンにデータを転送してみると、自分が繰り出したショットの種類をフォアハンド、バックハンド、サーブ、スマッシュ、ボレーに分類して、それぞれの数を提示してくれる。また、サーブについてはラケットを動かしたときのスピードの平均値と最速値を確認できる。フォアハンドとバックハンドについては、加えてラケットがボールに当たったときにどう回転したのかをフラット、スライス、トップスピンの3種類に分類して、それぞれの数を表示する。データはすべてクラウドに蓄積するので、過去のデータと比較することもできる。

図 ショットの内訳(左)や、ショットごとの詳細データ(右)を確認できる

図 ショットの内訳(左)や、ショットごとの詳細データ(右)を確認できる

出所 ダンロップスポーツ

上達の度合いが分かりやすい尺度を表示することもできる。「PIQスコア」と呼ぶもので、直近6ゲームで取得したデータから計算する。ラケットスピードを示す「スピード」、手首が上下動する速度を示す「スピン」、それぞれのショットを繰り出すときの動作の滑らかさを示す「スタイル」の3項目を表示する。それぞれ3333万点で、3項目合計で1万点が満点となる。1万点はプロプレーヤーのレベルを想定したものだという。

図 使用者のレベルを分かりやすく示す「PIQスコア」

図 使用者のレベルを分かりやすく示す「PIQスコア」

出所 ダンロップスポーツ

PIQスコアで、インターネット対戦をする仕掛けも用意している。比べ合いたいショットの種類(フォアハンド、バックハンド、サーブ)を選択し、目の前にいる誰かとテニスのゲームを始める。ゲームが終わったら、ゲーム中に測定したデータのうち、対戦前に選択しておいたショットのPIQスコアが決まる。その後、このスコアを比べ合いたい相手に対戦要求を送る。受け取った側は目の前にいる誰かとテニスをプレーする。その結果出てきたPIQスコアを、対戦を要求してきた相手と比較するというものだ。

また、自分のレベルを世界規模で確かめることもできる。各ゲームにおけるショット数と平均的なパワーから算出する「アクティビティ・スコア」の世界ランキングをクラウドが算出して表示するのだ。このスコアは1カ月のスコアの総量を示すもので、ランキングに現れる数字も1カ月ごとのものになる。ランキングも1カ月ごとにリセットとなる。このような仕掛けには、「もっと練習しよう」「もっとプレーしよう」という意欲をあおる効果があると言えるだろう。


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ダンロップスポーツ

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