日産自動車は2017年3月17日、横浜市と共同でカーシェアリングサービス「チョイモビ ヨコハマ」を開始した。サービス提供期間は約2年間の予定。利用するには日本国発行の運転免許証とスマートフォン、日本国内発行のクレジットカードが必要。
日産自動車と横浜市はこれまで、「チョイモビ ヨコハマ」の名称で、小型電気自動車をレンタルしていた。レンタルとなる前の2013年10月から2015年9月の間は、借りた場所と違う場所でも返却できる「ワンウェイ型」のカーシェアリングサービスを提供していた。今回は利用料金を変更し、借りた場所で返す「ラウンドトリップ型」のカーシェアリングサービスとして再出発となる。
提供する車両は日産自動車の小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」。2人乗りで、近距離移動を想定した車両だ。蓄電容量が6.1kWhのリチウムイオン蓄電池を電源としており、最高速度は約80km/hで、航続距離は約100km。充電時間は、200V交流を使用すると4時間となる。
図 日産自動車の小型電気自動車「日産ニューモビリティコンセプト」
出所 日産自動車
貸し出し、返却場所は横浜駅から石川町駅にまたがる湾岸地域に14カ所設定した。運用車両は合計25台。走行可能なエリアは横浜市内限定。高速道路や制限速度60km/h超の道路も走行できない。料金は基本料金が200円で、利用料金は15分ごとに250円。1日の利用料金は最大3000円(12時間分)。この時間を超えても3000円を超えて料金が発生することはない。レンタルサービスとして提供していたときの料金が1時間1080円で、1日最大8640円(8時間分)となっていたので、全体的に値下げとなったと言えるだろう。
日産自動車は今回のカーシェアリングサービスに限らず、横浜市街地を対象とした観光ガイドツアーや地元企業を対象に、日産ニューモビリティコンセプトを長期間貸し出す意向も示している。
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