日産自動車は2018年4月19日、商用電気自動車(EV)「e-NV200」の新型を発表した。12月に発売の予定。内蔵リチウムイオン蓄電池の蓄電容量を、24kWhから40kWhに引き上げたものだ。ヨーロッパ法人が2017年10月に発表したものと基本的には同じものだ(参考記事)。
図 日産自動車が発表した新しい「e-NV200」
出所 日産自動車
新車種では内蔵リチウム蓄電池の蓄電容量を24kWhから40kWhに増量した。従来の車種(24kWh)では満充電状態からの走行距離は190km程度(JC08モード)だったが、新車種はおよそ300kmと、走行距離を大幅に伸ばしている。
また、自動車のリチウムイオン蓄電池に充電している電力を取り出して、家庭用100Vとして利用可能にする「パワープラグ」の利用可能時間も伸びた。1000W使用している状態での使用可能時間がおよそ8時間から、およそ15時間となった。パラープラグは、従来車種ではオプションだったが、今回の新車種から標準搭載となった。
新たに搭載する40kWh蓄電池も、従来品に比べて改良したものになっている。充電電力が少なくなってきたときに、急に容量がゼロにならないように制御するなどの手法で、蓄電池の寿命を延ばしたものになっている。そして車両に搭載する充電器も、3kWから6kWに換えて、充電時間を短縮した。40kWhの蓄電池でも従来車種と変わらずおよそ8時間で充電できる。
「GXルートバン」「GX」「G」の3グレードで5車種を用意する。GXルートバンは2人乗りで価格は395万4960円(税込:以下同様)。GXは2人乗りの車種が395万4960円で、5人乗りが405万4320円。Gは、5人乗りの車種が460万800円で、7人乗りが476万2800円。
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日産自動車