ビーシーピージージャパン(BPCGジャパン)は2017年4月3日、岡山県に建設中だった大規模太陽光発電所(メガソーラー)「奈義太陽光発電所」が完成し、運転を開始したと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)はIHIプラント建設が担当した。完成後の発電、売電事業はBCPGジャパンが担当する。
図 「奈義太陽光発電所」に太陽光発電モジュールが並んでいる様子
出所 ビーシーピージージャパン
奈義太陽光発電所の所在地は岡山県勝田郡奈義町(かつたぐんなぎちょう)。町有地と私有地を賃借して発電所を建設した。敷地面積は約20ha(19万7137m2)。ここに、中国Trina Solar社の太陽光発電モジュールを4万5780枚並べた。パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システムの製品を採用した。
発電所の最大出力はおよそ14.38MW(約1万4380kW)。BCPGジャパンは、年間発電量を約16.367GWh(約1636万7000kWh)と見込んでいる。一般世帯の年間電力消費量に換算すると約3700世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して全量を中国電力に売電する。売電単価は1kWh当たり36円(税別)。
BCPGジャパンはタイのBCPG Public Company Limitedの子会社で、BCPG Public Company Limitedはタイの石油関連企業Bangchak Petroleumの子会社だ。奈義太陽光発電所はBCPGジャパンにとって日本で6カ所目となるメガソーラーで、その中でも最大規模のものになるという。奈義太陽光発電所の運転開始によって、BCPGジャパンが運営するメガソーラーの合計最大出力は約40MWとなったとしている。
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