中部電力、企業や商業施設の電力消費量などを計測し分析するシステムを構築へ

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年6月14日 0:00

中部電力は、企業などの顧客を対象に電力消費量データを計測し、分析するシステムを構築する「梅プロジェクト」を開始したと発表した。

中部電力は2017年6月13日、企業や商業施設、飲食店などの顧客を対象に電力消費量や電化製品の使用状況を示すデータを計測し、分析するシステムを構築する「梅プロジェクト」を開始したと発表した。顧客施設にある空調などの設備に計測器を設置し、空調や照明などの使用状況を示すデータを収集するほか、スマートメーターが示す契約者の消費電力量のデータを集める。集めたデータはクラウド上のデータベースに蓄積する。

図 梅プロジェクトでは顧客の電力消費量や電化製品の使用状況などのデータを収集する

図 梅プロジェクトでは顧客の電力消費量や電化製品の使用状況などのデータを収集する

出所 中部電力

中部電力は梅プロジェクトを「試験的な取り組み」と位置づけており、データを収集対象の顧客は中部電力が選定し、個別に協力を依頼するとしている。また、計測に必要な機器などの費用はすべて中部電力が負担する。

まずは8月から、顧客ごとに蓄積したデータを分析して、電力消費の状況や、省エネ情報、効果的な節電方法をレポートにまとめて顧客に提供する。レポートを提供しながら、長期的な電力消費量の傾向を考えた上での電力契約の見直しなど、これまでは実現できなかった営業活動につなげていくとしている。

さらに梅プロジェクトで実績を積みながら、構築したシステムを利用してデマンドレスポンスへの対応や、蓄積したデータの機械学習による解析などのサービスを実現していきたいとしている。


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中部電力

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