中部電力は2019年1月25日、発電時にCO2を排出しない電力を企業や一般家庭に提供する「CO2フリー電気料金メニュー」を2019年7月ごろから提供を始めると発表した。中部電力が保有する水力発電所などの再生可能エネルギー発電所からの電力に加えて、固定価格買取制度(FIT)の買取り期間が終了した住宅の太陽光発電システムから電力を調達し、「CO2フリー」の電力を顧客に提供する。
図 水力発電所や固定価格買取制度の買取り期間が終了した太陽光発電システムを利用して、電力を提供する
出所 中部電力
中部電力はCO2排出量を削減したいと考える企業や、地球環境保護に貢献したいと願う一般家庭に向けて「CO2フリー電気料金メニュー」を提供する。基本料金や電力単価など、メニューの詳細については2019年4月ごとに決定するとしている。
また中部電力は初期投資ゼロで太陽光発電による電力を利用可能にする「太陽光発電の自家消費サービス」を2019年2月に開始することも発表した。このサービスは、顧客の店舗や工場などの屋根を中部電力が借りて、同社とその提携企業が太陽光発電システムを設置、運営するというもの。設置した太陽光発電システムが発電する電力を顧客が自家消費することで、電気料金の節約とCO2排出量の低減を実現できる。さらに、災害時の非常用電源として太陽光発電システムを利用することも可能だ。
このサービスを利用する際には、初期費用は一切かからない。毎月のサービス利用料金を支払えば良い。中部電力はLooopなどの提携企業が持つ、太陽光発電システム設置に関するノウハウを活用して、なるべく安価で利用できるサービスにすることを目指すとしている。
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