「エンジンの時代の終わりの始まり」、Volvo Carsが全車種にモーター搭載へ

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年7月6日 0:00

Volvo Carsは、2019年以降に同社が発売する車種はすべてモーターを搭載したものになると発表した。

スウェーデンVolvo Car社(Volvo Cars)は2017年7月5日、2019年以降に同社が発売する車種はすべてモーターを搭載したものになると発表した。今後は電気自動車(EV)の普及に合わせて、自動車向け内燃機関(エンジン)がその役目を終えて退場していくことになる。

図 Volvo Carsのプラグインハイブリッド機構「T8 Twin Engine」を搭載する車両。左から「S90」「V90」「XC60」「XC90」

図 Volvo Carsのプラグインハイブリッド機構「T8 Twin Engine」を搭載する車両。左から「S90」「V90」「XC60」「XC90」

出所 Volvo Car社

Volvo Carsの社長兼CEOであるHåkan Samuelsson氏は、「これは顧客のための決断だ」と語った。そして「『電化』した自動車への需要は膨れ上がる一方だ。Volvo Carsはこの需要に応え、将来の需要も見越して決断を下した」としている。

Volvo Carsは2019年から2021年にかけて電気自動車(EV)の新車種を5車種発売する予定だという。そのうちの3車種はVolvoブランドで発売し、2車種は「Polestar」ブランドで発売する。Polestarブランドは、高性能スポーツカーのブランドだが、Volvo Carsは6月21日に、Polestarブランドを高性能EVブランドに転換することを発表している。

VolvoブランドとPolestarブランドで発売する5車種には、すべて派生モデルを3種類ずつ設定する予定だという。ガソリンエンジンとモーターのプラグインハイブリッド車(PHEV)、ディーゼルエンジンとモーターのプラグインハイブリッド車、マイルドハイブリッド車の3種類を設定する。Volvo Carsは、エンジンだけを動力にする車種は同社のラインナップから消えていくだろうとしている。

Volvo Carsは2025年までに累計で100万台のEVを販売する目標を掲げているほか、生産現場でもCO2排出量削減に向けて動いている。2025年までにVolvo Carsの製造工程をすべてカーボンニュートラルにするとしている。


■リンク
Volvo Car社

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