日産自動車は2017年10月25日、自動運転機能を組み込んだ開発用車両の試験走行を開始したと発表した。同社の「インフィニティQ50」に開発中の自動運転機能を組み込み、ナビゲーションシステムで指定した目的地まで自動運転で走行する。
図 「インフィニティQ50」に自動運転機能を組み込んだ試験車両
出所 日産自動車
試験走行の場所は東京都江東区豊洲周辺。一般道だけでなく高速道も自動運転で走行する。試験車両には、12個のソナー、12個のカメラ、9個のミリ波レーダー、6個のレーザースキャナーを搭載しており、ナビゲーションシステムでは高精度地図データ(HDマップ)を使用する。
図 試験車両が搭載するセンサー類
出所 日産自動車
各種センサーを活用して、車両の周囲360°の様子を把握し、HDマップで車両の現在位置を正確につかむことで、交通量が多い交差点など人間にとっても運転が難しい環境でも自動運転で滑らかに走行するという。さらに、実際の車道で遭遇するさまざまな環境を解析するAI(Artificial Intelligence:人工知能)を搭載しており、人間のような判断ができるとしている。例えば高速道路の料金所に近づいたら、空いているETCレーンを自動的に選んで通過する。
日産自動車は、今回の検証車両に搭載した自動運転機能を2020年以降に実用化する予定を示している。
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日産自動車