富士通は2017年12月21日、児童のなわとびの動作をセンサーで検知して、データ分析結果を提示する「FUJITSU IoT Solution Social Sports Learning なわとびセンシングサービス」の提供を始めた。体育の授業になわとびを入れている小学校は多いが、上達に向けたアドバイスは「もっと練習しましょう」という意味のないものになりがちだ。富士通が今回提供するサービスは児童がなわとび中に意識していないリズムやバランスを計測して数値化する。このデータを使うと、具体的なアドバイスが可能になる。
図 「FUJITSU IoT Solution Social Sports Learning なわとびセンシングサービス」による分析結果の例
出所 富士通
なわとび中の動作は、加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵するモーションセンサーで検知する。このセンサーは、なわとび前に児童の腰に専用のベルトで装着する。その測定結果を受けて、富士通は専門の指導員を派遣して測定結果を振り返る授業を2回実施する。
富士通の指導員による授業では、1回目から2回目にかけての改善点や、まだ改善が必要な点などの変化を指摘し、児童が学習することで、自発的に練習するように導く。その後は、測定、教員による振り返り授業、自発的練習のサイクルを回していくことで、さらに上達していくと想定している。さらに、上達することでなわとびの練習を楽しいものと感じ、練習の意欲が向上するという効果も期待できるという。
FUJITSU IoT Solution Social Sports Learning なわとびセンシングサービスの販売価格は基本的には個別見積もり。ただし、標準価格を税別82万円と設定している。富士通は2020年までにこのサービスを全国の小学校500校に導入することを目指すとしている。
■リンク
富士通