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ZMP、物流支援ロボットの2018年モデルを発表―可搬重量が1.5倍に

2018/01/24
(水)
SmartGridニューズレター編集部

ZMPは、物流支援ロボット「CarriRo」の2018年モデルを発表し、受注を開始した。

ZMPは2018年1月24日、物流支援ロボット「CarriRo」の2018年モデルを発表し、受注を開始した。3月から出荷開始の予定。CarriRoは物流業で使用する台車に自走機能を組み込んだロボットで、ジョイスティックを使った遠隔操作に対応するほか、ビーコンを自動的に追尾する「カルガモモード」での運用も可能になっている。物流倉庫で個々の品物を取り出していく作業や、工場内での搬送、駅や空港などでの荷物運搬用途で導入が進んでいるという。

図 ZMPの物流支援ロボット「CarriRo」

図 ZMPの物流支援ロボット「CarriRo」

出所 ZMP

2018年モデルの改良点は4つ。1つ目は駆動システムの改良。連続稼働時間を8時間に据え置いたまま、可搬重量を100kgから150kgに引き上げた。2つ目はゆっくり停止、発進する機能の追加。停止、発進時に積載物に加わる衝撃を緩和し、荷崩れを防止する。加えて、操縦者による操作が容易になる。

3つ目はカルガモモードでのUターン機能の追加。幅1.5m程度の通路でのUターンが可能になり、より狭い場所での運用が可能になった。加えて、操作者のジョイスティックへの応答速度も改善し、動きがより機敏になった。

4つ目は、最新ソフトウェアへのアップデートが可能になったこと。タブレットで使用する専用アプリケーション「CarriRoピッピ」を操作することで、ユーザー自身の手でソフトウェアアップデートが可能になった。

CarriRoの価格は5年リース契約で1台当たり月額2万8000円。ZMPはCarriRoによって、これまで重労働だった運搬作業を女性や高齢者でもできる作業に変え、労働者の確保、雇用促進につなげたいと考えている。さらに、物流業における従来の無人搬送車やベルトコンベアを代替することも可能だと考えているという。


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ZMP

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