イギリスに本拠を置く非営利団体The Climate Groupは2018年6月1日(グリニッジ標準時)、イギリスの大手携帯電話会社であるVodafoneが再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加すると発表した。RE100はThe Climate Groupと、イギリスの非営利団体CDPが共同で運営している。Apple、Coca-Cola Enterprises、IKEA、Royal Philipsなど世界117社が参加しており、どの企業も再生可能エネルギーのみでの事業運営を達成する時期を目標として掲げている。
図 Vodafoneが販売するスマートフォン
出所 Vodafone
Vodafoneは現在、業務で再生可能エネルギー由来の電力を使用しているが、その割合は全体の13%だ。VodafoneはRE100加盟を機に、2025年までに業務で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来の電力にするという目標を掲げた。さらに、CO2排出量を40%削減することも宣言した。
実現の方法としては、再生可能エネルギーで発電した電力を購入するという方法と、基地局やオフィスビルに再生可能エネルギーを利用した発電設備を設置するという方法を挙げている。
ちなみに、同社が公開した「Sustainable Business Report 2018」によると、2017年にVodafoneが全世界の拠点で消費した電力量は合計で6197GWh(61億9700万kWh)で、2018年には6233GWh(62億3300万kWh)を消費する見込みだという。