ソニーは2018年9月10日、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」への参加を表明した。RE100はイギリスの非営利団体The Climate Groupと、イギリスの非営利団体CDPが共同で運営しており、Apple、Coca-Cola Enterprises、Facebook、Microsoft、Royal Philips、SAPなど世界144社が参加している。
図 RE100のWebサイトを見ると、ソニーの社名と目標が載っている
出所 RE100 Webサイト
RE100には、リコーが2017年11月に日本企業として初めて加入し(参考記事)、積水ハウスやアスクル(関連記事)、富士通(参考記事)などが参加している。
ソニーは、2040年までに同社グループの全世界の拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換するという目標を示している。その途上である2030年までには、この比率を30%とするという中間目標も公表している。
ソニーはすでに、同社グループのヨーロッパの各拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものに転換しており、今後は北米や中国の拠点で、再生可能エネルギー電力の導入を進めるとしている。さらに、タイや日本などの製造所に太陽光発電システムを設置していく。
国別で見ると、ソニーグループでも最も電力消費量が多い国は日本だという。これは日本で複数の半導体製造拠点を運営しているなどの事情が影響している。日本の事業所では先述のように太陽光発電システムの設置を進めるほか、「自己託送制度」を利用して事業拠点間で電力を融通を可能にする。これで、太陽光で発電した電力を電力会社の送電網を通してソニーグループの国内各拠点に供給することを検討する。加えて、再エネ証書などを活用して目標達成を目指す。
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