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NTTが「EP100」と「EV100」に加盟、通信事業のエネルギー効率倍増とEVへの転換を目指す

2018/10/29
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

日本電信電話(NTT)は、企業におけるエネルギー効率引き上げを目指す「EP100」と、事業用車両のEV化を目指す「EV100」に加盟したと発表した。

日本電信電話(NTT)は2018年10月29日、企業におけるエネルギー効率引き上げを目指す「EP100」と、事業用車両のEV化を目指す「EV100」に加盟したと発表した。NTTによるとEP100とEV100に電気通信事業者が加盟することはこれが初めてであり、EP100とEV100への同時加盟も世界初だという。

図 「EP100」(上)と、「EV100」(下)のロゴ

図 「EP100」(上)と、「EV100」(下)のロゴ

出所 The Climate Group

EP100は、企業におけるエネルギー利用効率を大きく引き上げることを目指す世界的な企業連合で、2016年4月にイギリスの非営利団体The Climate Groupと、温暖化対策に取り組む団体で構成する国際機関「We Mean Business」が設立したもの。アメリカSalesforce.comなどが加盟しており、NTTの加盟によりメンバー企業は35社となる。

NTTグループでは通信トラフィックの急増、データセンター内の冷房需要の上昇、膨大なデータを処理するコンピュータの増加により、消費電力量が増加しているという。2017年度、NTTグループでは国内全体の消費電力量の1%に当たる約8.31TWh(83億1000万kWh)の電力を消費したという。EP100加盟に当たりNTTは、2025年に2017年度比で通信事業で消費するエネルギーの効率倍増という目標を掲げた。具体的には高効率直流電力設備に導入促進と、通信設備の省電力化に取り組むとしている。

EV100は、企業におけるエネルギー利用効率を大きく引き上げることを目指す世界的な企業連合で、2017年10月にThe Climate Groupと、アメリカの非営利団体Alliance to Save Energyが設立したもの。スウェーデンIKEAや、イギリスUnileverなどが加盟しており、NTTの加盟によりメンバー企業は26社となる。日本からは2017年11月にアスクル(参考記事)、とイオンモールが参加している。

NTTグループは現在、世界各国でおよそ1万1000台の業務用車両を運用しているが、EV100加盟に合わせて、これらの車両の50%を2025年までにEVに転換し、2030年までには100%EVに転換するという目標を示している。


■リンク
日本電信電話
The Climate Group

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