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中部電力、クレジット付き電力をEVやPHVの充電に提供する実証実験を開始

2018/11/15
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

中部電力は、事実上CO2を排出させずに発電した電力を電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の充電に提供する実証実験を開始すると発表した。

中部電力は2018年11月15日、事実上CO2を排出させずに発電した電力を電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の充電に提供する実証実験を開始すると発表した。J-クレジット制度を利用して、発電時に発生するCO2を相殺した「CO2フリー電力」をEVやPHEVに提供する。

実験期間は2018年12月25日から2019年3月31日。場所はトヨタオートモールクリエイトが運営する大型商業施設「カラフルタウン岐阜」(岐阜県岐阜市柳津町;やないづちょう)この施設の中央平面駐車場にすでに設置してある充電器3台を使用する。

利用者は専用の充電カードとスマートフォンの専用アプリを操作して、充電器から充電する。充電単価は1分当たり3円。CO2フリー電力をEVやPHEVに充電すると、専用アプリで「エコチャレポイント」を獲得できる。このポイントはカラフルタウン岐阜の店舗で利用できるクーポンや、中部電力のカテエネポイントに交換できる。また、環境保護団体への寄付にも利用できる。

図 CO2フリー電力をEVやPHEVに充電すると、専用アプリでポイントを獲得できる

図 CO2フリー電力をEVやPHEVに充電すると、専用アプリでポイントを獲得できる

出所 中部電力

CO2フリー電力をEVやPHEV向けに有料で提供し、充電量に応じてポイントを還元することで、ユーザーが充電にかける実質的な費用を抑えて、利用を促進するのが狙いだ。中部電力は今回の実証実験の結果を検証し、環境に優しく、ユーザーにとって使いやすいサービスの開発を検討するとしている。


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中部電力

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