スコットランドOrbital Marine Powerは2018年11月16日(グリニッジ標準時)、開発中の潮力発電設備「Orbital O2」を発表した。細長い筒のような本体の左右に1基ずつ発電用タービンを搭載しており、このタービンを水中に沈めて潮の流れでタービンを回して発電する。2020年にスコットランド北部のオークニー諸島にあるヨーロッパ海洋エネルギー・センター(European Marine Energy Centre)の施設で運転を開始する予定だ。
図 スコットランドOrbital Marine Powerが発表した潮力発電設備「Orbital O2」
出所 Orbital Marine Power
Orbital O2の本体の全長は73mで、本体の左右にあるタービンの直径は20m。潮の流れが秒速2.5mの条件でタービン1基当たりの出力は1MW(1000kW)となる。左右に1つずつ備えているので、合計出力は2MW(2000kW)だ。Orbital Marine Powerは、Orbital O2が単独の潮力発電設備としては過去最大のものになるとしている。
動画 Orbital O2の機能を紹介するする動画
出所 Orbital Marine Power
Orbital O2では、同社として初めてタービンのブレード角度を360°調節できる機能を搭載した。これで巨大な本体を動かすことなく、どの方向からの潮流も捉えることが可能になったとしている。