スコットランドNova Innovationは、同社が開発し、実稼働を始めている潮力発電設備に、Teslaの大型定置型蓄電池「Tesla Powerpack」を併設したと発表した。
スコットランドNova Innovationは2018年10月30日(グリニッジ標準時)、同社が開発し、実稼働を始めている潮力発電設備に、Teslaの大型定置型蓄電池「Tesla Powerpack」を併設したと発表した。再生可能エネルギーを利用したほかの発電方法に比べて、比較的安定して継続運転が可能な潮力発電設備に、定置型蓄電池を組み合わせ、常に電力を供給する「ベースロード電源」として利用できるとアピールしている。
図 Nova Innovationが潮力発電設備に併設した「Tesal Powerpack」
出所 Nova Innovation
Nova Innovationは2016年3月、スコットランド北端のシェトランド諸島海域に、同社が開発した潮力発電設備「Nova M100」を設置し、送電系統に接続して運転を始めている。2016年8月には2基目、2017年初めには3基目のNova M100を設置している。Nova M100の1基当たりの最大出力は、潮流の速さが秒速2mの条件で100kW。3基の出力を合計すると300kWとなる。
動画 2016年3月に潮力発電設備「Nova M100」を設置した様子
出所 Nova Innovation
今回の定置型蓄電池設置では、スコットランド政府による“Low Carbon Infrastructure Transition Programme”から資金的援助を受けた。このプログラムはスコットランド全域でCO2排出量を減少させる設備の普及加速を狙ったもので、欧州地域開発基金(European Regional Development Fund)の支援を受けている。
Nova Innovationは今後、シェトランド諸島海域に設置してある3基の潮力発電設備をさらに3基増設し、合計出力を600kWとする予定を示している。
■リンク
Nova Innovation
関連記事
Audi、電気自動車「e-tron」の改造車で最大斜度85%のスキー場を駆け上がる
2019年2月19日 0:00
本田技研工業、独自の水電解技術を搭載した水素ステーションの受注を開始
2018年11月21日 0:00
「LEAF」ティザーキャンペーン第4弾、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」搭載へ
2017年7月6日 0:00
Anheuser-Busch、Teslaの電動トレーラーを40台発注―ビール輸送の物流網に投入予定
2017年12月11日 0:00
Daimler、「メルセデス・マイバッハ」ブランドのEVコンセプトカーを披露
2017年8月21日 0:00
イギリスの石油大手BP、サウスダコタ州で運営中の風力発電所にTeslaの定置型蓄電池を採用
2018年4月13日 0:00