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三菱自動車工業、電動車両をアピールする新型店舗に太陽光発電システムと蓄電池を設置

2018/12/20
(木)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

三菱自動車工業と九州三菱自動車販売は、「電動DRIVE STATION二又瀬店(ふたまたせてん)」(福岡市東区)に太陽光発電システムと定置型蓄電池を設置し、運用を始めたと発表した。

三菱自動車工業と九州三菱自動車販売は2018年12月20日、「電動DRIVE STATION二又瀬店(ふたまたせてん)」(福岡市東区)に太陽光発電システムと定置型蓄電池を設置し、運用を始めたと発表した。「電動DRIVE STATION」は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)ならではの用途をアピールする新型店舗。2016年10月に東京都世田谷区に1号店を開設して以来、全国56店舗を開設している(参考記事)。今回、太陽光発電システムと定置型蓄電池を設置した二又瀬店は2018年5月19日に開店した店舗だ。

図 電動DRIVE STATION二又瀬店のイメージ

図 電動DRIVE STATION二又瀬店のイメージ

出所 三菱自動車工業

三菱自動車工業が電動DRIVE STATIONに定置型蓄電池を設置するのは、これが初めての例となる。送電系統からの電力に頼らず、再生可能エネルギーのみで電力を自給自足し、災害時もEVやPHEVに安定して電力を供給できる店舗の実現を目的としている。

設置した太陽光発電システムの出力は、店舗の平均消費電力に相当する約30kW。定置型蓄電池は、一般世帯の約10日分の電力量に当たる100kWhを充電できるものを採用した。太陽光発電システムで発電し、蓄電池に充電した電力をEVやPHEVに充電できるほか、V2H(Vehicle to Home)機器を使用すれば、EVやPHEVに充電した電力を、太陽光発電システムが発電する電力と合わせて店舗に供給できる。

また、定置型蓄電池はEVやPHEVの使用済み蓄電池の再利用も想定した設計になっており、三菱自動車工業のEV「i-MiEV」の蓄電池セルを組み込める仕様になっている。太陽光発電システムと定置型蓄電池を1年間運用しながら各種データを収集し、店舗に設置する太陽光発電システムと定置型蓄電池の最適な容量を検証する。

三菱自動車工業は、全国56店舗を開設している電動DRIVE STATIONを、2020年度までに全国200店舗まで拡大する予定だという。


■リンク
三菱自動車工業

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