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日産自動車、モーター出力を上げながら航続距離を伸ばしたEV「LEAF e+」を発表

2019/01/09
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

日産自動車は、電気自動車(EV)の新製品「LEAF e+」を発表した。

日産自動車は2019年1月9日、電気自動車(EV)の新製品「LEAF e+」を発表した。2017年9月に発表した2世代目の「LEAF」(参考記事)を基に、エネルギー密度が高いリチウムイオン蓄電池と、出力とトルクが大きいモーターを搭載した車種だ。日本では1月23日に発売する。アメリカでは2019年春、ヨーロッパでは2019年半ばに発売を予定している。

図 日産自動車が新たに発表したEV「LEAF e+」

図 日産自動車が新たに発表したEV「LEAF e+」

出所 日産自動車

既存の2世代目LEAFは蓄電容量40kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載し、航続距離は日本標準のJC08モードでおよそ400km。燃費試験法の世界標準であるWLTP(Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure)では270kmほどだった。

今回登場したLEAF e+は蓄電容量62kWhのリチウムイオン蓄電池を搭載している。航続距離はJC08モードでおよそ570km、WLTPで385kmほどまで伸びた。JC08モードよりも厳しいWLTPでほぼ400km走行可能となり、1日中充電せずに長距離を走行できるようになり、運転手の行動範囲が大きく広がった。ちなみにLEAF e+では、従来と比べてエネルギー密度が高いリチウムイオン蓄電池を採用しており、蓄電容量が増加しても車両に搭載する蓄電池パックに容積はほとんど変わらないという。

最大出力は2世代目LEAFが150ps(110kW)であったところを、218ps(160kW)に引き上げた。最大トルクも320Nmから340Nmに上げた。この結果、80km/hから120km/hへの加速に要する時間をおよそ13%、80km/hから100km/hへの加速に要する時間をおよそ15%短縮した。

さらに、急速充電性能も改良した。従来車種は50kWの電力を利用した急速充電に対応していたが、LEAF e+は最大100kWの電力での急速充電に対応し、充電に課かける時間を大きく短縮した。

LEAF e+では、下位グレードの「e+X」と、上位グレードの「e+G」を用意する。どちらも基本的な性能は変わらないが、内装やカーオーディオなどの装備が異なる。価格はe+Xが416万2320円で、e+Gが472万9320円(どちらも税込)。


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日産自動車

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