カナダLion Electricは2019年3月11日(カナダ東部標準時間)、電動大型トラック「Lion8」を発表した。車両重量が約1万2000kg(24600ポンド)で、荷物などを満載した車両総重量が約2万4800kg(54600ポンド)の大型トラックで、北米では「Class 8」扱いとなる車両だ。Lion Electricは2008年創業で、当初はディーゼルエンジンを動力としたスクールバスを製造販売していたが、2017年6月に電動ミニバスを発表し、その後は電動スクールバスなど、電動の商用大型車両を開発販売している。2017年11月には、カナダの投資会社であるPower Corporation of Canadaの傘下にあるPower Energyから出資を受けている。現在、Power EnergyはLion Electricの株式の43.8%を保有する。
図 Lion Electricが発表した電動大型トラック「Lion8」のイメージ
出所 Lion Electric
電源には韓国LG化学のリチウムイオン蓄電池セルを内蔵したパックを使用している。蓄電容量は注文に応じて変更可能で、最大で480kWh。満充電状態からの航続距離は最長で400km(250マイル)。100kWの電力で急速充電すると、2時間30分で充電が完了する。動力となるモーターは大きめのものを1つ搭載する。最大出力は470hpで、最大トルクは3500Nm。
すでに、カナダ・ケベック州の酒類小売業者Société des alcools du Québec(SAQ、英:Quebec Alcohol Corporation)から予約を受けており、販売開始後初めての車両はSAQに納車する。SAQはLion8を、商品である酒類の輸送に使用する予定だ。
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Lion Electric