ZMPは2017年2月7日、車椅子利用者を支援するロボット「Robin-T」のテスト販売を始めると発表した。価格は60万円(税別)。Robin-Tは韓国TES社が開発したもので、車椅子利用者が車椅子からベッド、車椅子からトイレなど、体を大きく動かす必要があるときに支援する働きを持つ。
図 韓国TES社のロボット「Robin-T」。車椅子利用者を支援する
出所 ZMP
Robin-Tは、従来なら介助者が担当していた作業を代わりに負担することで、介助者の負荷を軽減できる。設置の際には、機器据え付けの土台などを用意する必要はなく、箱から出したらすぐに使える。
図 Robin-Tがヒトを支援する様子。左側が立位で、右側が座位
出所 ZMP
開発元のTES社はすでに韓国の20カ所の病院でRobin-Tの検証を実施しており、車椅子利用者だけでなく、医師、看護師、介護関係者から作業負担を軽減できたと評価を受けているという。内蔵の蓄電池で動作し、5時間でフル充電できる。検証を実施した韓国の病院では、フル充電の状態で1週間ほど連続で使用できた例もあるとしている。
日本は高齢化が進んでいるが、老人ホームなどで介護を担当する人材は決して多くない。不十分とさえ言える。Robin-Tのようなロボットが活躍する場は間違いなくあるはずだ。
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ZMP