シャープ、小型ロボット「RoBoHoN」の開発専用品を発売へ―GUIで動作をプログラム可能

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2018年2月21日 0:00

シャープは、コミュニケーションロボット「RoBoHoN」の開発専用品を発表した。

シャープは2018年2月21日、コミュニケーションロボット「RoBoHoN」の開発専用品を発表した。3月2日から同社のWebサイトで発売の予定。価格は23万8000円(税別)。Windowsで動作する専用アプリケーションで、全身の動きを指示するプログラムを作成できる点が特徴。

図 コミュニケーションロボット「RoBoHoN」の開発専用品

図 コミュニケーションロボット「RoBoHoN」の開発専用品

出所 シャープ

全身の動きを指示するにはWindowsアプリケーション「Motion Works for ロボホン」を使用する。各関節の動く量をスライダーバーで指定するなど、GUI(Graphical User Interface)で動きを設定していくと、一連の動きを指定するプログラムを作成できる。ただし、作成したプログラムは開発専用品のみで動作するもので、一般向けモデルでは動作しない。Motion Works for ロボホンは購入者専用Webサイトでダウンロードできる。

図 「Motion Works for ロボホン」の画面。スライダーバーで関節の動く量を設定する

図 「Motion Works for ロボホン」の画面。スライダーバーで関節の動く量を設定する

出所 シャープ

さらに、教育向けプログラミング環境「Scratch」向け拡張プラグラムも提供する。アイコンを組み合わせることで、RoBoHoNの機能を組み合わせたプログラムを開発できる。Motion Works for ロボホンで作成した動きをScratchから呼び出すことも可能だ。

そして、音声認識機能を無料で使用できるという特徴もある。一般モデルで音声認識機能を利用するには、シャープのクラウドサービス「ココロプラン」に加入し、月額料金を支払う必要がある。ほかにも、顔認識や音声発声、カメラ、プロジェクタなどの機能を利用できる。通信機能はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0を備え、加速度、地磁気、ジャイロ、照度の各センサーやGPS(Global Positioning System)も利用できる。

一方で、一般向けモデルと比べると制限もある。まず携帯電話通信機能を利用できない。加えて、内蔵ソフトウェアの更新ができないため、出荷時のソフトウェアを使い続ける必要がある。また、この製品で自作した動きが原因で故障しても保証対象外となる。音声認識や顔認証、各種センサーなどを利用したサービス実証のような用途に向く製品と言えるだろう。


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シャープ

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