SBエナジーは2017年3月1日、広島県世羅郡(せらぐん)に建設中だった大規模太陽光発電所「ソフトバンク広島世羅ソーラーパーク」の営業運転を開始した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は九電工が担当し、太陽光発電モジュールは東芝製を、パワーコンディショナーは東芝三菱電機産業システムの製品を採用した。運転開始後の運用はSBエナジーが担当する。
図 「ソフトバンク広島世羅ソーラーパーク」の全景
出所 SBエナジー
ソフトバンク広島世羅ソーラーパークの所在地は広島県世羅郡世羅町小国(せらちょうおぐに)。個人が所有する土地で、元は山林や原野だった。所有者から土地を賃借して事業を進める。敷地面積は約9.9ha(約9万9000m2)。世羅町は気候条件が良く、日照時間が安定していることから、複数の事業者が太陽光発電所を建設運用している。2月13日には、いちごECOエナジーが「いちご世羅津口(せらつくち)ECO発電所」の運転を始めている(関連記事)。
ソフトバンク広島世羅ソーラーパークでは太陽光発電モジュールを2万3044枚設置した。合計出力は約5.7MW(約5700kW)。SBエナジーは年間発電量が約597万3000kWhになると見込んでいる。一般家庭の年間電力消費量に換算すると約1659世帯分になる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を中国電力に売電する。売電単価は1kWh当たり40円(税別)。
SBエナジーは現在、長野県佐久市で「ソフトバンク長野佐久ソーラーパーク」を、鹿児島県姶良郡湧水町(あいらぐんゆうすいちょう)で「ソフトバンク鹿児島湧水ソーラーパーク」をそれぞれ建設中。最大出力はそれぞれ1.2MWと32.3MWとなる予定。ソフトバンク長野佐久ソーラーパークは2017年8月中に、ソフトバンク鹿児島湧水ソーラーパークは2017年度中に運転開始の予定。
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