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九電みらいエナジーが九州外で初のメガソーラー運転開始、6月に福島で稼働開始のメガソーラーにも出資

2017/02/21
(火)
SmartGridニューズレター編集部

九電みらいエナジーは、広島県東広島市に建設中だった大規模太陽光発電所の稼働を始めたと発表した。

九州電力グループの九電みらいエナジーは2017年2月20日、広島県東広島市に建設中だった大規模太陽光発電所「東広島メガソーラー発電所」の稼働を始めたと発表した。同社は九州で太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーによる発電事業を手掛けているが、今回稼働開始した東広島メガソーラー発電所は、同社にとっては九州外で運営する初の発電所となる。

東広島メガソーラー発電所の所在地は広島県東広島市八本松飯田(はちほんまついいだ)。敷地面積は約1.5ha(約1万5000m2)。ここに三菱電機製の太陽光発電モジュールを4608枚並べた。パワーコンディショナーは九州電力グループであるキューヘンの製品を採用した。

最大出力は約1MW(約1000kW)で、九電みらいエナジーは年間発電量を約1330MWh(約133万kWh)と予想している。一般家庭の年間電力消費量に換算すると約450世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を中国電力に売電する。売電単価は非公開。

九電みらいエナジーは九州外での活動の一環として、福島県相馬市に建設中の大規模太陽光発電所に出資している。40%を出資する九電工と30%を出資するオリックスが中心となって進めているもので、2017年6月の運転開始を予定している。九電みらいエナジーは10%出資している。九電工・北斗電気特定建設工事共同企業体が設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)を担当している。

発電所の所在地は福島県相馬市磯部字芹谷地(せりやち)。東日本大震災の津波に被災し、塩害によって農作が困難になった土地だ。2015年3月に用地の転用が可能となり、大規模太陽光発電所の建設計画が開始した。敷地面積は約70ha(約70万m2)。使用する太陽光発電モジュールは約19万8000枚。

図 福島県相馬市に建設中の大規模太陽光発電所の完成予想図

図 福島県相馬市に建設中の大規模太陽光発電所の完成予想図

出所 九電工

最大出力は約52.5MW(約5万2452kW)で、九電工ほか関係企業は年間発電量を約60GWh(約6000万kWh)と予想している。一般家庭の年間電力消費量に換算すると約1万6660世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して全量を東北電力に売電する。売電単価は非公開。


■リンク
九電みらいエナジー

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