オリックスとソーラーフロンティアは2017年6月7日、北海道上磯郡に大規模太陽光発電所(メガソーラー)「知内メガソーラー20M発電所」の建設を始めたと発表した。設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)は東芝プラントシステムが担当。運営はオリックスとソーラーフロンティアが出資する「合同会社はやてソーラー」が担当する。出資比率はオリックスが60%で、ソーラーフロンティアが40%。知内メガソーラー20M発電所の運転開始は2018年12月の予定。
図 「知内メガソーラー20M発電所」の完成予想図
出所 ソーラーフロンティア
知内メガソーラー20M発電所の所在地は北海道上磯郡知内町字湯ノ里(かみいそぐんしりうちちょうあざゆのさと)。元々知内町の町営牧場だったが、10年以上前に牧場としての運営を停止したあとは、未利用状態だった。オリックスとソーラーフロンティアはこの土地を知内町から賃借してメガソーラーを運営する。
事業用地の面積は約89ha(89万m2)。このうちおよそ40ha(40万m2)にソーラーフロンティアの太陽光発電モジュール14万1568枚を設置する。パワーコンディショナーのメーカーは東芝三菱電機産業システムの製品を採用する。また、このメガソーラーには出力変動緩和対策として、蓄電容量がおよそ7.2kWhの大型蓄電池を併設している。蓄電池は東芝の製品を採用する。
合計出力は約24MW(約2万4000kW)。オリックスとソーラーフロンティアは年間発電量が約21.76GWh(2175万6170kWh)に達すると予想している。資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。この値を当てはめると、一般家庭の年間消費電力量に換算すると約6043世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を北海道電力に売電する。売電単価は1kWh当たり40円(税別)。
オリックスは今後メガソーラー事業について、地上に建設するものだけでなく、ビルや倉庫の屋根を賃借して太陽光発電設備を分散配置してメガソーラーとする計画も検討しているという。
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