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Jパワーが岩手県で出力44.6MWの風力発電所を建設開始、2019年3月に運転開始の予定

2017/06/12
(月)
SmartGridニューズレター編集部

Jパワーは、同社が100%出資する事業会社が岩手県で大規模風力発電所「くずまき第二風力発電所」の建設を開始したと発表した。

電源開発(Jパワー)は2017年6月8日、同社が100%出資する事業会社が岩手県で大規模風力発電所「くずまき第二風力発電所」の建設を開始したと発表した。2019年3月に営業運転を開始する予定。

発電所の土木工事はJPハイテックが担当する。電気工事は工区を3つに分けて、それぞれ異なる業者に依頼した。1つ目の工区は佐藤建設工業と日本リーテックの共同企業体(JV)が担当し、2つ目の工区は東光電気工事、山加電業のJVが、3つ目の工区はJPハイテック、ユアテックのJVがそれぞれ担当する。発電所の建設及び完成後の運営は電源開発が100%出資する「株式会社ジェイウインドくずまき」が担当する。

建設地は岩手県岩手郡葛巻町(くずまきまち)の「上外川(かみそでがわ)高原」。Jパワーは隣接する地域に「グリーンパワーくずまき風力発電所(出力:21MW)」を建設し、2003年12月から営業運転を始めている。

図 くずまき第二風力発電所の所在地

図 くずまき第二風力発電所の所在地

出所 電源開発

くずまき第二風力発電所には合計で22基の風力発電設備を建設する。すべて日立製作所の製品で、出力が2MW(2000kW)のものを16基、出力が2.1MW(2100kW)のものを6基建設し、合計出力を44.6MW(4万4600kW)とする。

電源開発は年間発電量の予測値を公表していないが、2016年12月に経済産業省の調達価格等算定委員会は風力発電の設備利用率をだいたい24.8%と算出している。この値を当てはめると、年間発電量はおよそ96.9GWh(9689万2608kWh)となる。資源エネルギー庁が試算した一般世帯の年間電力消費量は、3600kWh。この数字を当てはめると、一般世帯の年間電力消費量にしておよそ2万6900世帯分を発電することになる。

発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用して、全量を東北電力に売電する。売電単価は1kWh当たり22円(税別)。電源開発は現在さらに、北海道せたな町に出力50MW(5万kW)の「せたな大里ウインドファーム」の建設を進めている。運転開始は2019年の予定だ。


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