アメリカApplied Medical Resources社は2017年6月5日(現地時間)、本社ビルの屋上に出力合計2.94MW(2940kW)のメガソーラーを構築したと発表した。Applied Medical Resources社は腹腔鏡手術などに向けた医療器具を製造しているメーカーで、カリフォルニア州オレンジ郡のランチョサンタマルガリータ(Rancho Santa Margarita)に本社を置いている。メガソーラーの設計と施工はアメリカREC Solar社が担当した。
図 Applied Medical Resources社の本社ビル群に設置したメガソーラー
出所 Applied Medical Resources社
太陽光発電モジュールはお互い隣接する8つの建物の屋上に設置し、合計出力を2.94MWとした。REC Solar社は年間発電量をおよそ5GWh(500万kWh)と見積もっている。これは、Applied Medical Resources社の本社ビル群で消費する電力の約15%に当たるという。
Applied Medical Resources社は今回のメガソーラー設置に限らず、環境保護に熱心に取り組んでいる。例えば消費エネルギー量や水をなるべく節約したり、廃棄物を極力減らすように色々工夫している。さらに、本社に燃料電池やコージェネレーションシステム、チラー(冷却水循環装置)など、エネルギー消費節減に役立つ設備を導入している。これらの設備と、今回設置したメガソーラーで、Applied Medical Resources社の本社ビル群で消費する電力のおよそ40%をまかなえるという。
Applied Medical Resources社で先端技術担当部長を務めるZoran Falkenstein氏は、「私たちはこの本社で製品の企画、設計、開発し、ここで製品を製造している。自社で消費する電力を自社で発電することは、私たちのビジネススタイルから考えて自然なことだと思っている。今回メガソーラーが完成したことで、私たちは人々の人生を変えるような外科手術用機器を最小のエネルギー消費量で、なおかつ排ガスを抑えながら開発製造できるようにようになった。このことは、私たちの顧客や会社で働く仲間、当社が立地している地域に良い影響をもたらすだろう」と語っている。