オーストラリアPernod Ricard Winemakersは2018年11月30日(オーストラリア東部標準時)、2019年中頃までに業務で使用する電力を100%再生可能エネルギー電力に転換すると発表した。Pernod Ricard Winemakersはフランスの世界的酒類大手Pernod Ricardの子会社。オーストラリアに拠点を置いてワインを製造販売している。
図 Pernod Ricard Winemakersの代表的なワインである「Jacob's Creek」
出所 Pernod Ricard Winemakers
Pernod Ricard Winemakersは自社のワイン醸造所に隣接する土地に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設している。現在は出力にして1MW(1000kW)分が完成し、稼働しているが、2019年半ばにすべてが完成すると出力は2.8MW(2800kW)となる。年間発電量の見込みはおよそ4GWh(400万kWh)。設備利用率を計算すると、だいたい16%となる。このメガソーラーで発電した電力で、業務で消費する電力の20%をまかなえるという。
残りの80%は、オーストラリア南部に拠点を置く電力小売業者であるFlow Powerから供給を受ける。10年間の電力供給契約を締結し、風力発電所やメガソーラーで発電した電力の供給を受ける。
メガソーラーの完成と運転開始、再エネ電力の供給により、Pernod Ricard Winemakersは、当初予定していた時期よりも早く、業務で消費する電力を100%再生可能エネルギーに転換できたという。
Pernod Ricard Winemakersで、法務部門と総務部門を統括しているHelen Strachan氏は「私たちは再生可能エネルギーを活用するためにできることすべてに取り組んでいる。私たちの業務で消費する再エネ電力を確保するだけでなく、再エネ産業の発展に貢献していきたい」と語っている。