東京電力エナジーパートナー(東電EP)とトヨタウッドユーホームは2018年2月21日、栃木県と群馬県の分譲住宅で、「次世代スマートタウンプロジェクト」を実施すると発表した。対象の分譲住宅はトヨタウッドユーホームが提供するもので、栃木県小山市、栃木県宇都宮市、群馬県佐波郡玉村町にそれぞれ位置している。
このプロジェクトの最大の特徴は、太陽光発電システムで発電した電力を一時預かる「電気のお預かりサービス(仮称)」の実験を予定しているところだ。再生可能エネルギーの固定価格買取制度の買取期間(住宅の場合、設備設置から10年)が終了することを想定した実験と言える。
図 「電気のお預かりサービス(仮称)」のイメージ
出所 東京電力エナジーパートナー
太陽光発電システムで発電した電力は蓄電池がないと貯めておくことはできないが、今回東電EPが実験するサービスを利用すれば、一時「預けておく」ことが可能になる。例えば、太陽光発電システムが発電した電力のうち、消費しきれない分を一時的に預けると、後に電力が必要になったときに預けておいた分を充当できる。ほかの住宅に分けることも可能だという。
実験では、協力者が提供する電力量と消費電力量などの実際のデータを使ってサービスを提供し、サービスとして最適な内容や運用方法を検討するとしている。さらに、住宅に通信機能を持つセンサーやタグなどを配置して、留守中の住宅の状況などを外出先から可能にする「おうちの安心プラン」の実験も予定している。2018年度は、以上2種類のサービスの実験を続けながら、新たなサービスを検討するという。