TeslaのCEOであるElon Musk氏は2018年3月7日(アメリカ西海岸時間)、自身のInstagramアカウントへの投稿で電動トレーラー「Tesla Semi」が初めて貨物を輸送したことを明かした。ネバダ州スパークスにある巨大リチウムイオン蓄電池工場「ギガファクトリー」から、カリフォルニア州フリーモントにあるTeslaの自動車工場に蓄電池パックを輸送した。
図 Elon Musk氏が投稿した写真。コンテナを引くTesla Semiが2台写っている
出所 Elon Musk氏
Tesla Semiは2017年11月にTeslaが発表した電動トレーラー。2019年から製造を開始する予定となっており、アメリカのビール製造大手Anheuser-Buschや(参考記事)、アメリカの物流大手United Parcel Service(参考記事)などの企業がすでに発注している。合計受注台数は、すでに数百台に達しているとみられる。
ギガファクトリーからフリーモントの工場までの距離はおよそ260マイル(約420km)。電気自動車(EV)の走行距離としてはやや物足りないが、今回の投稿で開発中のTesla Semiがすでに実用に耐えるレベルまで完成していることが明らかになった。すでに発注している企業は、2019年の生産開始に向けて予定通りに開発が進んでいることが分かって安心しているだろう。Teslaは現在、普及価格帯のEV「Model 3」の生産遅延という大きな問題を抱え込んでいる。Teslaとしては予定通り2019年にTesla Semiの生産を開始して、順調に出荷を続けたいところだろう。