[ニュース]

Google、2017年に消費量を超える量の再生可能エネルギー由来電力を調達

2018/04/04
(水)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Googleは、2017年に同社が調達した太陽光や風力による電力量が、同社が全世界の拠点で消費した電力量を超えることを明らかにした。

Googleは2018年4月4日(アメリカ西海岸時間)、2017年に同社が調達した太陽光や風力による電力量が、同社が全世界の拠点で消費した電力量を超えることを明らかにした。2016年12月には、2017年に全世界の拠点で消費する電力を再生可能エネルギーでまかなえる見通しであることを明らかにしていたが、その見通しを超える成果を上げた(参考記事

図 アメリカ、メキシコ、ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの購入状況。2018年3月のデータ。Googleは太陽光と風力だけで首位に立っている

図 アメリカ、メキシコ、ヨーロッパにおける再生可能エネルギーの購入状況。2018年3月のデータ。Googleは太陽光と風力だけで首位に立っている

出所 Google

Googleは太陽光と風力による電力だけでこの成果を上げたが、太陽光発電所や風力発電所は契約を交わしてから建設が始まり、実際に稼働開始となるのは1~2年先になるものだ。Googleは2016年には、全世界の拠点で消費する電力の57%を太陽光や電力によるものでまかなっていたという。そして同年中に太陽光発電所や風力発電所の建設計画をいくつも交わした。2017年にはそれらの発電所が稼働を開始し、年間に消費する量を超える電力の調達を可能にしたという。

Googleは新しいデータセンターや拠点の建設を続けており、それに合わせて必要な電力量も増加している。この動きに追いつくために、再生可能エネルギーの調達を続けるとしている。そして、再生可能エネルギー由来の電力を購入できていない地域では、市場開放に向けた活動を展開するという。

消費量を超える最エネ電力を調達できたとはいえ、まだすべての最エネ電力を直接消費しているわけではない。太陽光や風力による発電所を建設し、発電した電力を系統に流し、最エネ電力を直接利用できない地域では、業者から購入している。Googleは最エネ電力あるいは、発電時にCO2を排出しない電力を全世界の拠点で直接消費することが次の目標だとしている。


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