イオンと中部電力は2018年11月12日、中部地方で太陽光発電システムを設置している世帯向けの新サービスを提供すると発表した。対象世帯は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT:Feed-in Tariff)を利用して電力会社に余剰電力を売電しており、10年間の買取期間の終了を控えている世帯。
図 太陽光発電システムの余剰電力をイオンに供給すると、その量に応じてポイントを受け取れる
出所 イオン
このサービスをFIT期間終了後から利用すると、中部電力経由で太陽光発電システムの余剰電力をイオンに供給することで、その量に応じてイオンの「WAONポイント」を受け取れる。イオンは供給を受けた電力を店舗で消費し、CO2排出量削減を図る。サービス開始時期は、一般世帯のFIT買取期間が終わりを迎え始める2019年11月の予定。
イオンは2018年3月、再生可能エネルギーのみで事業を運営することを目指す世界的な企業連合「RE100」に参加している。また「イオン 脱炭素ビジョン2050」を公開し、2050年までに店舗で排出するCO2をゼロにすることと、中間目標として2030年までに店舗のCO2排出量を、2010年比で35%削減するという目標を掲げている。
中部電力は、今回発表したサービスは「これからデンキ」というサービス群の1つだとしている。これからデンキでは、FITによる買取期間が終了した世帯に向けて住宅の太陽光発電システムが発電した電力をさまざまな形で取引できるサービスを提供する予定だという。