[標準化動向]

IP500 Alliance Japanが日本初のIP500対応無線モジュールを初公開

2015/11/05
(木)

日本初のIP500対応モジュール「CNX100J」

続いて、IP500 Alliance Asia Pacific/Japanのプレジデントである豊崎 禎久(とよさき よしひさ)氏(写真2)は、2015年9月14日に、日本初のIP500の技適注3対応製品として、コアネティクス(CoreNetiX、本社:ドイツ ベルリン)社の無線モジュール「CNX100J」が、認証機関のテュフ・ラインランド・ジャパンによって認証されたことを紹介した。また、今後は、モジュールやチップなどを含めてIP500対応の製品を増やしていくとともに、「減災」や「エンタテインメント」などの分野における日本の強みをIP500の国際標準規格に織り込んでいきたいと続けた。

最後に、日本においては2020年の東京オリンピック・パラリンピックの

(1)スタジアムのセキュリティシステム
(2)避難経路の誘導システム
(3)会場への誘導
(4)公共機関などの運行状況のモニタリング

などにおいてIP500の採用を目指すと締めくくった。

写真2 IP500 Alliance Asia Pacific/Japanのプレジデントである豊崎禎久氏

IP500 Allianceのブースでは、前述したCNX100Jを搭載したモジュール(写真3)のほか、今後IP500対応を予定している、ロームのスマートライティングソリューションを展示した(写真4)。IP500対応機器の増加とあわせて、IP500 Allianceの今後の動向が注目される。

写真3  CNX100Jを搭載したモジュールの展示

写真4 ロームによるスマートライティングシステムの展示


▼注3
技適:電波法令によって定められている技術基準への適合を認証されていること。
 
 

 

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