[クローズアップ]

OSGi対応のHEMSやサービスゲートウェイが相次いで登場!

―「OSGiユーザフォーラムJapan 第7回ワークショップ」が開催 ―
2013/07/01
(月)

スマートハウスを構築する際に、エネルギー管理や制御を行うシステムや商品として「HEMS」という言葉とその対応製品が各社より市場投入されている。このため、市場では「HEMS」はかなり定着しているが、今後は、このHEMS製品をスマートマンションや街づくりの中で活用する方向に進んでいる。しかしさまざまな機器の接続や制御を行い、円滑なサービス実現するためのプラットフォームは、現在、存在しておらず、検討する必要がある。このための中核技術の1つとして「OSGi」(Open Service Gateway Initiative)がある。ここでは、2013年5月29日にOSGi ユーザーフォーラムJapan の主催で2013年5月29日に開催された「OSGi ユーザフォーラムJapan 第7回ワークショップ」で発表されたOSGi の役割と展望についてレポートする。

http://www.osgi.org/Main/HomePageOSGiユーザーフォーラムJapanとは?

写真1 OSGi Alliance代表のダン・バンデラ(Dan Bandera)氏(IBM)

写真1  OSGi Alliance代表のダン・バンデラ(Dan Bandera)氏(IBM)

OSGiユーザフォーラムJapan

は、2004年9月に多様な業界関係者の加入によって、

  1. 技術およびビジネスに関する効率的な情報交換を行うこと
  2. 異業種が連携することによって初めて実現する「新たな価値をもったサービスの実現」を目指すこと

を目的に設立された。今後は、多くの企業の参加を求めて、メンバー間の技術およびビジネス情報交流の場として「ワークショップ」を定期的に開催する。また、複数の業種にわたるメンバーによって構成される「相互接続実験」を推進し、さらにOSGiサービスプラットフォームを中核技術とした新たなサービスの実現を目指すことを活動指針としている。

現在、同フォーラムは、幹事企業として日本IBM、日立ソリューションズ、イーフロー、NTT、日本電気、三菱電機で構成されており、参加企業は159社(2013年6月1日現在)である。

OSGiサービスプラットフォームとは何か?

OSGiサービスプラットフォームとは、住宅やオフィス、工場などで、ネットワーク接続を前提としたさまざまな機器(自動車や携帯電話など)を介して使用する、多種多様な装置の機能を柔軟に構築したり変更したりするためのJava言語に基づいたオープンなソフトウェアである。

このOSGiサービスプラットフォームを各装置に実装することによって、ネットワークを介した機能の変更や追加を容易に行うことが可能になる。

例えば、

  1. ホームゲートウェイ、セットトップボックス、携帯電話、PC、車載コンピュータ、ブロードバンドルータ、テレビ、ハードディスクレコーダー、その他のネット家電などの製品の中に実装し、
  2. ネットワークを介してソフトウェア部品をダウンロードすることによって、
  3. 新しいサービスの追加や機能の変更、利用者の嗜好に応じたカスタマイズまた不具合の改修

などを容易に実現できるようになる。このOSGiサービスプラットフォームは、OSGi Alliance注2において標準化が行われている。


▼ 注2
OSGi Alliance(www.osgi.org)は、1999年3月に設立された標準化団体で、Java技術を利用したソフトウェアの部品化技術(OSGiサービスプラットフォーム)の仕様を策定している。メンバー企業およびその他の企業によって、ホームオートメーション、ホームセキュリティ、自動車制御(テレマティクス)、情報家電制御などの領域で商用利用されている。

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