情報通信技術(ICT)を使って、電力・エネルギーの効率的な利用をめざすスマートグリッドの登場とともに、直流が注目されている。それでは、なぜ直流が注目されているのだろうか?私たちの身近には、スマートフォンやタブレット、ノートPC、サーバ(コンピュータ)から、電話機、LEDランプ、インバータエアコン、電車、飛行機に至るまで、実に多くのものが直流で動作している。さらに、新たに登場した再生可能エネルギーの太陽光発電は直流で発電し、その電力を蓄積するリチウムイオン電池なども、直流で動作する。
しかし、実際には電力会社からは交流電力が配電され、電力を利用する際には交流(AC)を直流(DC)に変換して使用されている。このため、電力の変換損失によって、電力の利用効率が大幅に低下しているのだ。
そこで「創刊1周年記念大特集」として、前後編(11月号と12月号)にわたって、直流に関して改めて考えてみることにする。
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