[展示会]

注目された5大学の先進的なZEH技術を活用した「エネマネハウス2014」のコンペ

― ENEX2014レポート ―
2014/03/01
(土)
SmartGridニューズレター編集部

5大学による「エネマネハウス2014」の建築・展示

一般社団法人環境共創イニシアチブは、「平成25年(2013)度住宅・ビルの革新的省エネ技術導入促進事業」の一環として、平成25(2013)年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの標準化に係る調査・実証事業」を実施しているが、ENEX2014において、大学が主体となって先進的なZEH技術やZEHを活用した新たな住まい方を取り込んだモデルハウスを建築して展示する「エネマネハウス2014」の開催もあった。

採択された大学は、慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学、東京大学、早稲田大学の5大学(写真5〜9)。各モデルハウスのエネルギー消費量や室内の温度、湿度等の計測データを会場やWebサイトにて、リアルタイムに表示したり確認できたりした。

写真5 東京大学:「ゼロエネルギー化を目指した都市型低層集合住宅のプロトタイプの設計とその実証事業」写真5 東京大学:「ゼロエネルギー化を目指した都市型低層集合住宅のプロトタイプの設計とその実証事業」

写真6 千葉大学:自然縁ルギーを活用した持続可能なプラスエネルギー住宅「ルネ・ハウス」写真6 千葉大学:自然縁ルギーを活用した持続可能なプラスエネルギー住宅「ルネ・ハウス」

写真7 早稲田大学:Nobi-Nobi House 〜 重ね着するすまい写真7 早稲田大学:Nobi-Nobi House 〜 重ね着するすまい

写真8 芝浦工業大学:「母の家2030」呼吸する屋根・環境シェルターによるシェア型住宅スタイル写真8 芝浦工業大学:「母の家2030」呼吸する屋根・環境シェルターによるシェア型住宅スタイル

写真9 慶應義塾大学:慶應型共進化住宅(Keio Co-Evolving House)。交差積層集積材パネル(杉集成材)を用いた純国産材の木造住宅。屋上・壁面に緑化を図っている。屋根部分に太陽熱利用暖房・給湯装置や太陽電池パネル、環境センサーなどが見られる。写真9 慶應義塾大学:慶應型共進化住宅(Keio Co-Evolving House)。交差積層集積材パネル(杉集成材)を用いた純国産材の木造住宅。屋上・壁面に緑化を図っている。屋根部分に太陽熱利用暖房・給湯装置や太陽電池パネル、環境センサーなどが見られる。

最優秀賞は東京大学、“People’s Choice Award”は芝浦工業大学

「エネマネハウス2014」の3日間の展示期間中、エネマネハウス2014実行委員会の審査員によるコンセプト・アイディアや技術などの「提案内容の有望度に対する評価」「提案内容の実現度・完成度に対する評価」や、エネルギー消費量や発電量、温度、湿度、CO2濃度など環境にかかわる「快適性・健康性」などの「測定結果による評価」が行われた。また、来場者が最も住みたい住宅に投票する「来場者アンケートによる評価」“People’s Choice Award”も同時に実施された。

それぞれの評価結果に基づき、最優秀賞が東京大学、優秀賞は慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学、早稲田大学という結果であった(五十音順)。

また、展示期間中の来場者投票による投票数1位“People’s Choice Award”は、芝浦工業大学という結果であった。

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