2016年8月18日、豊田通商株式会社(以下:豊田通商、名古屋市中村区、取締役社長:加留部 淳)は、水素と酸素で発電する燃料電池において開発・製造会社であるBallard Power Systems Inc.(以下:バラード社、カナダ バンクーバー市、社長:Randall Mac Ewen)と日本国内市場での販売契約を締結したことを発表した。
豊田通商は現在、東京都および愛知県で定置式/移動式水素ステーションを運営するほか、福岡県で下水バイオガスを活用した水素製造販売や風力で発電した電気からCO2フリーの水素を製造する実証実験を行っている。これらを通じ、環境に配慮した次世代モビリティの動力や家庭用/産業用エネルギーとして利活用が期待される水素の環境整備に注力している。
バラード社は燃料電池の開発・製造における先駆者的企業であり、高い技術と多種多様な採用実績を有している。自動車向けに限らず、自動車以外の駆動用やバックアップ用など幅広い用途の製品を有し、特に1kw~100kwの中小型燃料電池の技術力を強みとしている。
両社の販売契約締結により、豊田通商は、すでに需要のある携帯電話用基地局の非常用電源として使用される定置用燃料電池販売を行うとともに、運輸分野(バス、トラックなどの商用車や鉄道、船舶など)での新たな活用に向けた開発・販売を推進していく。
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