LTE-M通信モジュールも提供へ
写真1 3GPP標準規格に対応したLTE-M(Cat.M1)通信モジュール「KYW01」
出所 http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/11/16/2795.html
さらに、KDDIは、LPWAのデータ通信機能や位置測位機能(GPS/GLONASS)をはじめ、前述したeDRX・PSMや、エリア拡張機能、KDDIコネクトデバイス管理機能(LwM2M注11)、SIMセキュリティ機能などを搭載した、超小型(20mm×20mm×3.7mm、重さ3.1g)のLTM-M通信機能モジュール「KYW01」(京セラ製)の提供も開始した注12(写真1)。
この通信モジュールは、伝送速度が上り1Mbps/下り1Mbps、電源電圧が3.3〜4.2Vの仕様となっている。
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現在、世界のあらゆる産業分野、例えば、エネルギー、製造業、自動車、農業、医療などで、IoTを軸に据えた新しい動きがグローバルに展開され、大波となって押し寄せている。これを受けて、5GやLPWAをビジネスツールとしていかに活用するかが、今後の企業の命運を決定するとも言われている。
2018年は、2020年に向けた5Gのサービス開始をターゲットに具体的な仕様づくりに拍車がかかる一方、日本でもKDDIを皮切りにNTTドコモ、ソフトバンクなどの移動通信事業者から、3GPP標準のLPWA「LTE-MやNB-IoTのサービス」が本格的に提供開始される。2020年を見据えて、どのようなビジネスを展開していくか、各企業のビジネス戦略が問われている。
▼ 注11
LwM2M:Lightweight M2M、OMA (Open Mobile Alliance)で策定されているIoT/M2M機器の管理のためのアプリケーション層プロトコル。
▼ 注12
http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/11/16/2795.html