KDDI IoTコネクトLPWA
「LTE-M」サービスは「KDDI IoTコネクトLPWA」と呼ばれるが、このサービスの提供に伴って、IoTデバイス管理サービスも提供された。
すなわち、図5に示すように、KDDIのセルラーLPWA(LTE-M)サービスは、
- セルラーLPWA通信サービス「KDDI IoTコネクトLPWA(LTE-M)」
- IoTデバイス管理サービス「KDDI IoTコネクトデバイス管理(LTE-M)」
の2つのサービスから構成されている。
図5 KDDIのセルラーLPWA(LTE-M)の全体構成
出所 KDDI記者会見の会場展示資料、2017年11月16日、編集部撮影
〔1〕セルラーLPWA通信サービス「KDDI IoTコネクトLPWA(LTE-M)」
セルラーLPWA通信サービス「KDDI IoTコネクトLPWA(LTE-M)」は、既存のLTEネットワークで使用されている電波(周波数)を利用して提供されるLPWAサービスで、各種IoTセンサーデバイスやガス・水道などのスマートメーター、ウェアラブル端末などのIoT分野での利用が見込まれている。
「KDDI IoTコネクトLPWA」には、IoTデバイスの電池寿命を10年程度実現するための低消費電力技術「eDRX(extended Discotinuous Reception)」や、通信範囲の拡張技術「PSM(Power Saving Mode)」も導入されている。専用料金プランは、表7に示すように、通信データ量に応じて「LPWA10」「LPWA100」「LPWA500」から選択でき、1回線当たり月額40円という低額から利用できる。
表7 「KDDI IoTコネクトLPWA」の専用料金プラン
*月の途中での変更・解約などの場合、日割りとならず満額かかる。
*別途、契約事務手数料・プラットフォーム設定料などがかかる。詳細は、今後Webサイトで案内される。
出所 http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/11/16/besshi2797.html
〔2〕IoTデバイス管理サービス「KDDI IoTコネクトデバイス管理(LTE-M)」
「KDDI IoTコネクトデバイス管理」サービスは、ユーザーが利用している遠隔地に点在するIoTデバイス(IoT機器)や通信モジュールの状態監視や設定を、手元のWeb上から管理できるサービスである。
また、オプション機能(有料)として、現地に従業員を派遣しなくとも、ファームウェア(デバイスに組み込まれたソフトウェア)の更新や省電力機能の設定などの作業を、運用状況に応じて遠隔地から行うことも可能となっている。
表8に、「KDDI IoTコネクトデバイス管理」サービスにおける、ユーザーのIoT機器・通信モジュール1台あたりの月額の基本料金やオプション機能の料金を示す。
表8 ユーザーのIoT機器・通信モジュール1台あたりの料金
*別途、サービスへの加入登録手数料、デバイス登録料がかかる。詳細は、今後ウェブサイトで案内される。
*月の途中での変更・解約などの場合、日割りとならず満額かかる。
(注)KDDI通信モジュール本体のファームウェア更新は無料。
出所 http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2017/11/16/besshi2796.html