イスラエル電力会社のプロフィール
─編集部 イスラエル電力公社について簡単に説明していただけますか?
Shneck イスラエル電力公社(IEC)はイスラエルにおける電力事業を行っている独占企業で、1923年に設立されました(表1)。イスラエル建国注1よりも20数年前ですので、イスラエルの中では最も古い会社です。
表1 イスラエル電力公社のプロフィール(敬称略)
出所 参考サイト
https://www.iec.co.il/en/aboutus/pages/default.aspx
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000388/israel_renewalbeenergy.pdf
http://www.nse.or.jp/listing/search/files/140120180801490122.pdf
電力事業に関するすべてのサプライチェーン、「発電」「送電」「売電」までを一貫して扱っています。
─編集部 イスラエルにおいては電力の自由化がされているのですか。
Shneck 日本と同様、自由化が進められています。
発電資産に関して、IECが70%を保有し、30%については民間への売却が進んでいます。民間がこれからどんどん参入してくるとことになっています。
一方、他の送電、売電などのサプライチェーンに関しては、IECが引き続き独占企業として運営しています。
今後8年間、ステップを踏んでいき、最終的にはIECが40%の発電をコントロールし、送配電に関しては100%、サプライチェーンに関しては60〜70%を、IECが事業展開していくことになります。
これは2018年からの8年計画で、2026年までにこの計画を達成することになっています。
IECは、イスラエル政府が99.85%の株式を保有している国営企業ですが、民営化のため株式を公開できるよう準備しています。
─編集部 従業員はどのくらいいらっしゃるのですか?
Shneck 現在、従業員は1万2,000人ですが、今後、縮小していき、先に述べた8年間(2026年まで)のプロセスで、9,000人まで整備していくことを考えています。
▼ 注1
イスラエル建国は、1948年5月14日。