[特別レポート]

【ABB Bailey Japan Seminar 2019レポート】つながっていない制御システムなら安全なのか?

=実体験に基づいたサイバー攻撃の解明と国際標準の最新動向=
2019/12/17
(火)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

ABB日本ベーレーのセキュリティサービス

 大石氏は、講演の最後に、このような多様化する制御装置のセキュリティ対策の第1歩として、ABB日本ベーレーとしてつぎのような3つを提案した。

  1. 制御装置のセキュリティ診断を行うこと。具体的にはセキュリティアセスメント(セキュリティ脅威の侵害状況を診断し、報告すること)行うため、現状の資産表の作成、リスク分析を行うこと。
  2. インシデント(セキュリティ事象)発生時の対応計画と、現地バックアップHDDを作成し、復旧時間の短縮を図ること。
  3. ログの収集を行うこと。セキュリティログ(記録)を確認することによって攻撃の発見や事後分析が可能となる 。 

 ABB日本ベーレーは、これらに対応した具体的な新しいサイバーセキュリティサービスを開始している(図7)。

図7 ABB日本ベーレーのセキュリティサービス

出所 ABB Bailey Japan Seminar 2019「重要インフラを守るサイバーセキュリティの3ステップ」、2019年12月2日

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