IEEE 802委員会の組織構成
IEEE 802委員会では、2006年7月現在、執行委員会(Executive Committee、EC)のもとに、9つのワーキング・グループ(WG)と2つの技術支援グループ(TAG:Technical Advisory Group)が活動している(図1)。
[1] 各ワーキンググループ (WG)の活動
特定の方式の標準化を行い、標準規格を作るための部会である。イーサネットの標準化を行う802.3WGや無線LANの標準を行う802.11WGをはじめとして、次のWGが活動中である。
■ 802.1WG :LAN上位層プロトコル(ブリッジ、VLAN、セキュリティなど)
■ 802.3WG :イーサネット(CSMA/CD)
■ 802.11WG:無線LAN(WLAN)
■ 802.15WG:パーソナル・エリア無線ネットワーク(WPAN)
■ 802.16WG:ブロードバンド無線アクセス (BWA)
■ 802.17WG:リング型転送方式(RPR:Resilient Packet Ring)
■ 802.20WG:モバイル・ブロードバンド無線アクセス(MBWA)
■ 802.21WG:メディア間ハンドオーバー方式(MIH)
■ 802.22WG:地域無線ネットワーク(WRAN)
IEEE 802委員会の設立当時に、イーサネットと競ったトークン・リング(802.5WG)やトークン・バス(802.4WG)は、それぞれ、標準化を休止(新たな標準化活動を行わない)、標準廃止(国際標準から取下げ)になっており、現在、有線ネットワークに関する標準化を行うのは802.3WGと802.17WG(RPR)の2 WGのみとなっている。
[2] 技術支援グループ(TAG)の活動
TAG(Technical Advisory Group、技術支援グループ)は、WGや802執行委員会(EC)に対して技術的な助言を行うための部会であり、規格は作成しない(注1)。現在、次の2つのTAGが活動している。
■ 802.18 Radio Regulatory TAG:無線関係の国別規制状況を監視し、議論する。
■ 802.19 Coexistence TAG:異なる無線方式の共存のための推奨実践例を審議する。
注1:TAGは必要に応じて「推奨実践例(Recommended Practice)」や「ガイド」と呼ばれるドキュメントを作成する場合が有る。
[3] 802執行委員会(EC)
これらのWGやTAGを取りまとめるのがEC (Executive Committee、執行委員会)の役割である。WGやTAGの新規結成やWG内での新規プロジェクトの開始には、ECの承認が必要である。